こんにちは!
いよいよ3月きました!
花粉のピークとともに、過ごしやすい気温になってきましたね。
今年の冬は寒いと感じる日が例年よりも遥かに少なく、気温の高い日々が多かったですね。
夏が暑そうだ…。
さて、話は変わって、先日UPしたスズキ パレットの車検整備の記事を書こうと思います。
・ユーザー車検を通す前のお話です。
さて、作業開始です!
点検項目は基本的な箇所のみ
点検記録簿に記載されている基本的な項目のみを作業します。
主に行った作業は以下の作業です。
まずはジャッキアップしてタイヤを外す
まずはジャッキアップ。
エンジン下回りの点検や、ブレーキ、足回りの点検の為必須作業です。
スズキ パレットのホイールナットのサイズは19mmです。
一輪ずつ作業する場合は、ブレーキのエア抜き作業を行うので、左のリヤタイヤから外す方がスムーズです。
ブレーキ、足回りの点検
ホイールを外したらフロント、リヤ共に見える箇所を点検。
ドライブシャフトブーツ、タイロッドエンドのゴム類の破れ、ブレーキオイルの漏れなどの点検をします。
問題がなければブレーキパッドの残量を点検しておきましょう。
ブレーキパッドの残量は、定期点検記録簿にミリ単位で記載する欄があるので、だいたい何ミリあるか点検しておきます。
3ミリ無いようであれば交換をオススメします!!
今回のこちらのパレットは5ミリ程度あったので時間車検までは持ちこたえそう。
フロント部の写真。
錆が酷いですがエアガンがないためブレーキダストを飛ばせません!
なので、少しもったいないですがパーツクリーナーをシューっと吹いておきました。
見えにくいですが、ブレーキパッドの残量はまだまだありそう。
続いてリヤのタイヤを見ていきます。
パレットのリヤタイヤはハブナット をとかないと、ドラムが外れない仕様のようです。
中央の黒いキャップの隙間にマイナスドライバーを当てて、ハンマーで少しずつゆっくりと隙間を叩いていきます。
そうするとハマっているだけなので、カポっと取れるはずです。
このハブナット 、再使用は基本的に不可能です。
上記写真のように、ナットを潰してカシメを行うためです。
再使用する際は自己責任です…!
ここのハブナット サイズは30mm。
持ってなかったのでホームセンターにて買ってきました。
まぁー固い!!
スピンナーハンドルをハンマーで叩いてなんとか外れました!
まだまだブレーキシューも4ミリくらいあるので大丈夫そう。
ブレーキオイルの漏れもなさそうなので、再び組み直します。
リヤドラムの中身を写真撮り忘れた…。
ハブナットは締めすぎ注意!
締め付けトルクは確か170N・m〜180N・mの間です
これ以上でもこれ以下でも不具合が起こりかねないので、トルクレンチを用いで規定トルクで必ず締め付けましょう。
ブレーキのエア抜き作業
足回りの点検を済ませたら、ブレーキのエア抜き作業兼ブレーキフルードの交換をします。
ブレーキのエア抜きは基本的に運転席から遠いところから作業をします。
ということは左のリヤタイヤからですね。
しかし、最近のハイブリッドのエア抜きを行う際は、メンテナンスツールにつないで右後ろから行う特殊な場合があるので、必ず左後ろからということはないのかな?
ハイブリッド車は普通にエア抜きが出来ないので、その点は面倒…。
とりあえず今回はハイブリッドではないパレットなので、左後ろのリヤタイヤから交換していきます。
ブレーキドラムの上側に8ミリのメガネレンチが入るブリーザーがあります。
ここ!非常に滑りやすいので注意!!
一度滑らせてボルトをバカにしてしまうと、交換するのに一苦労してしまうので要注意です。
安いメガネレンチでやったところ。
えぇ滑りましたよ。
あっ!!
って思ってすぐやめたけどやはり少し滑ったため、メガネレンチがかかりにくくなりましたね。
8ミリのソケットでやる方が正解でした。
写真のようなチューブはホームセンターの農機具コーナーで調達し、廃油はペットボトルで受けています。
ボンネットを開けて、ブレーキのマスターシリンダーのキャップを開けます。
ここからブレーキフルードを足していきます。
手順としては
- こぼれないようにチューブを繋いでブリーザーを開ける
- ブリーザーを開けたら運転席に乗り、ペダルを数回奥まで踏む。(踏みすぎるとブレーキオイルが空になり、また面倒なので、ちょこちょこ足しながら作業します。2人の方がいいですね…。)
- 数回踏んだら一度ブリーザーを締めて数回踏む。
- 数回踏んだらまた緩めてペダルを踏む。
これをブレーキフルードが透明になり、気泡が出なくなるまで繰り返します。
ブレーキフルードは吸湿性があり、水に弱いので、雨の日は避けた方が良いです!
フロントも同様です。
綺麗になるまでブレーキオイルを排出します。
4ヶ所全て終わればブレーキの点検作業は終了です。
電気周り
電気周りは一つでも消えていると車検には合格しません。
- スモール
- ロービーム
- ハイビーム
- フォグランプ(あれば)
- 左右ウインカー
- ブレーキランプ
- バックランプ
見るだけでこれだけあります!
メーターもチェックされるので、チェックランプが点灯している場合は不合格とされてしまうので気をつけましょう。
エンジンオイルの漏れ、バッテリー、ベルトの緩み、亀裂点検
エンジンオイルの漏れがあると当然、車検には通りません。
もしオイル漏れがあることがわかったら、車屋さんに持っていくなどの対処をします。
今回はオイル漏れはなかったので一安心です。
バッテリーは交換から大体5年以上経過している場合は交換した方がいいでしょう。
バッテリー液の点検も忘れずに!
ベルトの緩みがあると、走行中にキュルキュルと異音を発したりします。
亀裂がある場合は、切れる可能性があるので即交換です。
今回は緩み、亀裂共に問題ありませんでしたのでそのままいきました。
クーラントの量
意外と気付きにくいクーラントの消費。
サブタンクの水を確認しておきましょう。
少ない場合は真水を加えるか、クーラントの交換をします。
クーラントの交換は大体2年毎だそうです。
明らかに量が少ない場合は、漏れている可能性がありますのでよく点検しましょう!
ワイパー、ウォッシャー液の量
ワイパーとウォッシャー液は点検項目です。
ワイパーの水切りが悪い場合、ウォッシャーが出ない場合は車検不合格となります。
車検前によく確認しておきましょう!
今回はワイパー交換はしてません。
タイヤの溝、亀裂、締め付けの確認
タイヤの溝なんですが、ユーザー車検に行くと、目視されるだけで、そこまで厳しくチェックしません。
いつも思うのですが、重要箇所なのにそんな程度でいいのか?
と思っていますw
溝がない、亀裂がある、締め付け不足は重大な事故を起こしかねないので必ずチェックしておきましょう!
軽自動車のタイヤ締め付けトルクは大体100N・m程度です。
意外と忘れる消耗品の点検
作業は大体以上となりますが、よく忘れられがちな消耗品があります。
それは…
発煙筒
です。
発煙筒は事故を起こした時などに使用する大切な道具です。
発煙筒には使用期限があり、使用期限をすぎるといざ使用とした時などに、湿気で使えなくなったりなどの不具合が起きます。
車屋さんでもたまに期限が切れた発煙筒を装備したまま販売しているところがありますが、いざという時には必ず必要な道具なので、チェックしてみましょう!
作業は以上です!
これでユーザー車検に挑戦です!
最後まで見ていただきありがとうございました!
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